西日本豪雨 無力感

今回の豪雨災害の正式名称が決まった。「平成30年7月豪雨災害」らしい。

これだけの広域的・同時多発的な水害・土砂災害の発生は昭和34年の伊勢湾台風以来ではないだろうか。昭和30年代まで、日本では毎年1000名近い水害土砂災害の犠牲者が発生していた。その後の治水対策(堤防・ダムなど)により平成10年ぐらいまでは、水害土砂災害の発生回数が非常に低くなっている。しかし近年、この発生回数が異常に増えている。昭和30年代以降にとられた治水対策時の想定雨量を、近年は遥かに超えているからだと思う。だから逃げないといけないのだ。だから用心しなければならないのだ。気象警報の精度も上がっている。情報の伝達手段もテレビ・ラジオにインターネット・SNS・防災無線と、伝達カバー率は非常に高い。今回の災害で非常に特徴的なのは、警報や避難の情報が出されていた中での災害だったことだと思う。新聞各紙を見ても『避難情報が遅い』などの記事はない。そう、被災地の殆んどに避難の情報は出されていたのだ。

ではなぜ!なぜこれほどの被害が・・ 

逃げないのだ。

多くの人が『これほどになるとは・・』と口をそろえる。ハザードマップにも6mの浸水の恐れとなっていても、まさか自分がその被害に遭うとは考えない。4年前に被害を受けた場所でも・・だ。一体どうすればいいのだろうか?