お知らせ

『会員向けweb防災講座』準備中

まだ正式に決定してはいませんが、「会員向けweb防災講座」を、今秋より・・今秋には、ホームページにアップしておこうと計画しています。まだカリキュラムも講義の方法も決まっていませんが、会員の方々には、空いた時間に防災について学べる機会を設けて、防災力の向上を目指していきたい。そんな思いから計画しています。

COMING SOON !


気になる防災関係の情報

ここに掲載されている情報については、一定期間トップページで掲載後は『気になる防災ニュース』のページに移動します。

尚、ここで掲載している意見・批評等は、あくまでも私見であることをご了解ください。


山側とは反対側の2階などで安全を確保を・・・は、メタメッセージに

 

 最近、水害の恐れが高くなると、ニュースなどでよく耳にするメッセージです。おそらく「最低限の安全確保を」というメッセージだとは思いますが、「山とは反対側の2階なら大丈夫」というメタメッセージとなってしまい、それが仇となる事態が起きてしまってのではないかと考えています。

(メタメッセージとは、メッセージが伝えるべき本来の意味を超えて、別の意味を伝えるようになっていることを指す社会学用語)

■2021年8月豪雨

 8月15日早朝に長野県岡谷市で土石流が発生し、母親(40代)と小・中学生のお子さん2人が土砂にのまれ命を失いました。

■家族は山側とは反対の2階で就寝中

 岡谷市の実家に帰省していた家族のうち亡くなった3人は、大雨のせいなのか2階の山側とは反対の部屋で就寝していたそうです。早朝5時30分ごろに土石流が発生し、窓を破り突入してきた土砂に埋まってしまいました。

 

※下は発生日の被災家屋です(左:NHK・右:毎日新聞)

※下の写真は、被災前の家屋と土石流の流れた方向(googlマップ)

■アンダーパスを抜けて襲ってきた

上の、右の写真を見てわかるように、土石流は中央高速道路を挟んだ東側の山から襲ってきました。沢と人が通れるぐらいのアンダーパスを抜けて流れ落ちてきたのです。家の後は崖となっており、土砂が勢いよく流れて下ってきて、直接2階ぶつかってきたようです。

■土砂災害特別計画区域に

この付近は下の土砂災害警戒区域マップからも分かるように、渓流の長さが120mしかない小さな沢から土石流が発生したのです。地質は安山岩などの火成岩となっており、比較的固い山体ですが、表層の土砂は流れやすい現象も起こる地質です。

■長く降り続く雨が

当時の付近の雨量計のデータは、24時間雨量197.5㎜と土砂災害には警戒が必要な雨量でしたが、最大時間雨量は午前3時から4時の29㎜でしたので、住民が危険を感じるほどとは言いにくいものでした。また、避難指示も出されておらず、今後、検証がなされると思います。

 

 

■安全確保の方法を間違わない

警戒レベル5が「緊急安全確保」となり、ニュースでも「安全確保を!」というメッセージが出されています。しかし、安全確保の方法を正しく知っているかというと、そうではないと考えます。

 

  土砂災害の直撃を受ける家屋は全壊が予想され、必ず立退き避難が必要で、山とは反対側の2階でも安全確保が難しいのは、これまで土砂災害の現場で分かり切っていることです。しかし、不用意に「今後夜間に雨が強くなる恐れがあります。避難が困難な場合は、山とは反対側の2階で」などというメッセージは、「そこなら安全です」というメタメッセージを生成してしまう恐れがあります。

正しい安全確保の方法を、もっともっと伝えなくてはいけないと、本当に痛恨させられました。


防災遺構

 

前々から一度でいいから行って見たかった、大野市黒谷の「防雪壁群」と南越前町赤谷の「砂防堤群」へ行ってきました。

 

大野市下黒谷の防雪壁

この地域では1927年(昭和2年)2月に、7m以上積もった雪が雪崩となって2度にわたり襲い、3棟を圧し潰し8人の命を奪いました。その悲劇を繰り返さないために、高さ11.5m・長さ250mの巨大な防雪壁が築かれました。何気ない山間の集落にこつ然と現れる巨大コンクリート壁は圧巻です。大きさは、奇しくも昭和の三陸地震(昭和8年)の後に築かれた、岩手県田老町の津波防潮堤とほぼ同じ大きさです。

南越前町赤谷の砂防堤群

南越前町古木を流れる赤谷川に、明治30年に石積堰堤7基と土積堰堤2基が築かれ、今も土砂災害防止機能を発揮しています。現在は国の登録有形文化財に指定されています。

 


私たちは

人が死なない防災を目指して

私たち「まちの防災研究会」は

災害から大切な命を守るために 

一人一人が 地域が 社会が

どのようにして災害に備えることが大切なのかを研究し

自分の命は自分で守ることについて

となりご近所で守りあうことについて

子どもやおじいちゃん、おばあちゃんを守ることについて

一人でも多くの方々に話しかけ

少しでも災害に強い社会になるように

みんなの笑顔が守られるように

そんな願いで活動しています

  

地域の防災力とは

これまでの防災活動の主体は行政が担ってきました。しかし、行政だけの力では大切な命を本当に守ることが出来ない。地域の住民自身の力が重要と、認識されるようになってきました。もし災害が起きた時の為に、平常時からの防災対策を進め、発災時の対応力を高め一人でも多くの命を守ることのできる力が、地域の防災力です。 



災害から命を守るために

災害から命を守る3か条

 

過去の災害などを調べていくと

災害から命を守るために非常に重要なポイントが見えてきます。

それがこの3ヶ条です。 


甘く見ない

「大丈夫だろう」「何とかなるのでは・・」などの楽観的な心理(正常性バイアス)が、逃げるタイミングを逸したり、災害への備えを怠ることとなり、それが被害へとつながっていきます。
東日本大震災でも、防潮堤などへの過信が避難行動の妨げとなってしまったり、津波ハザードマップが「避難しなくてもよいエリア表示」となってしまい、「うちは大丈夫だ」と避難行動を止めてしまった。
また、毎年台風や豪雨時に、危険だと承知しているにもかかわらず、田んぼの水や堤防へ水位などを見に行き、命を失う被害が発生しています。
これもやはり「あまく見ていた」としか言いようがありません。
災害をあまく見ないなめてかからない、災害に対しての畏怖の心が重要です。

正しく学ぶ

災害はそれぞれ特性を持っています。直下型地震とプレート型地震、ゲリラ豪雨に梅雨前線等による豪雨、台風や竜巻など、災害を引き起こす自然現象は様々です。それらは、それぞれ特性があり、当然に対応方法や注意点も異なってきます。
そんな様々な災害に立ち向かうためには、それらを正しく学び、適した備えを進めていくしかありません。
しかし、市町村の防災に関するホームページや防災パンフレットなどを見ると、「水害時に行動できる水深。男性70cm、女性50cm」などとなっているものがおおく存在しています。実際の水害被害は、このような水深の中で、避難行動をとった方々が殆どです。水害時の「水の動きの特性(実際の災害現場)」を正しく知っていたならば、そのような数字は決して出ないはずです。
「行政が言っていること」イコール「全て正しい」には決っしてなりません。その意味で「正しく学ぶ」なのです。

つながる

災害発生して、やっぱり頼りになるのは地域のつながりです。
発生直後、行政機関は動きは弱くなります。それは仕方のないことで、そのためにも自主防災組織などができ、地域で命を守りあう活動が大切なのです。
そのためには、平常時からつながりを作っておかなければなりません。要援護者対策も、このつながりが全てです。何処に誰がいるのか、何が困るのか、などを普段から知っておかないと、いざという時に助けることなどできません。

以上の3カ条を基本に災害に備えることが、命を守ることに繋がります。