命を守るメッセージ

 昨年の12月に中央防災会議から「平成30年7月豪雨を踏まえた水害・土砂災害からの避難の在り方について(報告)」が発表されました。

昨年の豪雨災害では200名超える死者が発生しいます。これは昭和58年の豪雨災害以来の100名を超える被害です。これだけ気象予報や警告、早期の避難の情報発令、伝達方法の多様化など、様々な対策がなされているにもかかわらず起きた大きな被害。これを受けての「避難の在り方についての報告」です。

 

内容については、以下からダウンロードしていただき、是非一読ください。

 

私たちが常々主張してきた、「行政には限界がある。依存ではなく自身で命を守る主体性が大切」との主張と同じものであるが、これまでの国が開催する検討会等では行政対策が主体となっていたものが、この報告は「国民のみなさんへ」とのメッセージが最後の「おわりに」で述べられている。これは私も初めてで驚きで読んだ。正に、防災・減災の原則だった。

おそらくですが、これからの防災の議論は大きく変わるのだろうと思います。大変良い意味で。

西日本豪雨災害を踏まえた避難のあり方報告書.pdf
PDFファイル 2.4 MB

「おわりに」

<国民の皆さんへ ~大事な命が失われる前に~ >
・自然災害は、決して他人ごとではありません。「あなた」や「あなたの家族」の命に関わる問題です。
・気象現象は今後更に激甚化し、いつ、どこで災害が発生してもおかしくありません。
・行政が一人ひとりの状況に応じた避難情報を出すことは不可能です。自然の脅威が間近に迫っているとき、行政が一人ひとりを助けに行くことはできません。
・行政は万能ではありません。皆さんの命を行政に委ねないでください。
・避難するかしないか、最後は「あなた」の判断です。皆さんの命は皆さん自身で守ってください。
・まだ大丈夫だろうと思って亡くなった方がいたかもしれません。河川の氾濫や土砂災害が発生してからではもう手遅れです。「今、逃げなければ、自分や大事な人の命が失われる」との意識を忘れないでください。
・命を失わないために、災害に関心を持ってください。
◦あなたの家は洪水や土砂災害等の危険性は全くないですか︖
◦危険が迫ってきたとき、どのような情報を利用し、どこへ、どうやって逃げますか︖
・「あなた」一人ではありません。避難の呼びかけ、一人では避難が難しい方の援助など、地域の皆さんで助け合いましょう。行政も、全力で、皆さんや地域をサポートします。

福井高専のBCP策定を実施しました

 

12月16日に、福井高専からの依頼で「福井高専BCP策定」を実施しました。11月に「効くBCPとつぶれるBCP」という演題で、BCPの基本的考え方などを学んでもらい、今回は実際に作成するというステップです。防災に関連する先生方や、事務方の責任者などの方も参加して、シミュレーションを通しながら重要業務設定や、継続戦略の考案など、重要なポイントを中心に策定しました。

防災計画との違いに戸惑う

事業継続計画とは、防災計画とは関連性はあっても、目的は別にあります。その点の理解が難しく、「事業継続戦略」を検討していても「防災対策」に傾いてしまうこともあります。どうしても防災対策の方がイメージしやすいのでしょうか。

上の写真(一番上)にもありますが、福井高専の場合は営利目的の組織ではないため、「ビジネス継続計画」はあまりそぐわない感じがして、あえて「OCP オペレーション継続計画」としました。

今回をキックオフとして、高専のOCPが良いかたちで完成するようサポートしていこうと思います。

試行錯誤の防災情報

 

何とも、防災情報がよく変更される。「避難準備情報」を「避難準備・高齢者等避難開始」に、特別警報の都道府県単位を自治体単位に、気象警報の出され方の変わった。そして新たに「警報5段階」を設けるとのことらしい。当然に防災活動の向上を目指してのことなのであろう。しかし、豪雨災害が起きるたびに何かが変更されているのは・・・と、思ってしまう。我々、防災活動に従事している者でさえ、解りにくくなっている。

私たちは

人が死なない防災を目指して

私たち「まちの防災研究会」は

災害から大切な命を守るために 

一人一人が 地域が 社会が

どのようにして災害に備えることが大切なのかを研究し

自分の命は自分で守ることについて

となりご近所で守りあうことについて

子どもやおじいちゃん、おばあちゃんを守ることについて

一人でも多くの方々に話しかけ

少しでも災害に強い社会になるように

みんなの笑顔が守られるように

そんな願いで活動しています

  

地域の防災力とは

これまでの防災活動の主体は行政が担ってきました。しかし、行政だけの力では大切な命を本当に守ることが出来ない。地域の住民自身の力が重要と、認識されるようになってきました。もし災害が起きた時の為に、平常時からの防災対策を進め、発災時の対応力を高め一人でも多くの命を守ることのできる力が、地域の防災力です。 

災害から命を守るために

災害から命を守る3か条

 

過去の災害などを調べていくと

災害から命を守るために非常に重要なポイントが見えてきます。

それがこの3ヶ条です。 

甘く見ない

「大丈夫だろう」「何とかなるのでは・・」などの楽観的な心理(正常性バイアス)が、逃げるタイミングを逸したり、災害への備えを怠ることとなり、それが被害へとつながっていきます。
東日本大震災でも、防潮堤などへの過信が避難行動の妨げとなってしまったり、津波ハザードマップが「避難しなくてもよいエリア表示」となってしまい、「うちは大丈夫だ」と避難行動を止めてしまった。
また、毎年台風や豪雨時に、危険だと承知しているにもかかわらず、田んぼの水や堤防へ水位などを見に行き、命を失う被害が発生しています。
これもやはり「あまく見ていた」としか言いようがありません。
災害をあまく見ないなめてかからない、災害に対しての畏怖の心が重要です。

正しく学ぶ

災害はそれぞれ特性を持っています。直下型地震とプレート型地震、ゲリラ豪雨に梅雨前線等による豪雨、台風や竜巻など、災害を引き起こす自然現象は様々です。それらは、それぞれ特性があり、当然に対応方法や注意点も異なってきます。
そんな様々な災害に立ち向かうためには、それらを正しく学び、適した備えを進めていくしかありません。
しかし、市町村の防災に関するホームページや防災パンフレットなどを見ると、「水害時に行動できる水深。男性70cm、女性50cm」などとなっているものがおおく存在しています。実際の水害被害は、このような水深の中で、避難行動をとった方々が殆どです。水害時の「水の動きの特性(実際の災害現場)」を正しく知っていたならば、そのような数字は決して出ないはずです。
「行政が言っていること」イコール「全て正しい」には決っしてなりません。その意味で「正しく学ぶ」なのです。

つながる

災害発生して、やっぱり頼りになるのは地域のつながりです。
発生直後、行政機関は動きは弱くなります。それは仕方のないことで、そのためにも自主防災組織などができ、地域で命を守りあう活動が大切なのです。
そのためには、平常時からつながりを作っておかなければなりません。要援護者対策も、このつながりが全てです。何処に誰がいるのか、何が困るのか、などを普段から知っておかないと、いざという時に助けることなどできません。

以上の3カ条を基本に災害に備えることが、命を守ることに繋がります。

防災情報のユニバーサルデザイン化は賛成だが

確か、愛媛大学の先生が「防災情報のユニバーサルデザイン化が必要だ」と言っていた。多分その流れなのだろうと思う。あまりにも防災情報の種類が多すぎて、住民が情報の意味を理解し活用するには難しい。その為、行政からの避難情報に依存してしまう。なので防災情報を単純化し、住民が判断しやすいものする必要がある。という内容だったと記憶する。

でも・・・結局は・・・

しかし、また防災情報の種類が増えることになるのだ。ユニバーサルデザインならば、いくつかの情報を統合(減らす)して、だれもが理解できる表示に変更しなくてはいけないのでは。自治体から「避難準備」が出され、大雨防災情報では「レベル4」だったら、住民はどちらかを選ぶことになる。着地点は同じなような気がしている。

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11月28日

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