福井県嶺北西部で大雨(2021/07/29)

 

福井市・越前町の一部で2時間で200mm程度の集中豪雨が発生し、範囲的には小さいが土砂災害や氾濫による浸水被害が発生した。

 7月28日未明から降り出した雨は下図(雨量データ)の通り、翌朝7時ごろより激しく降り始め、9時までの2時間で約200mmの集中豪雨となり、福井市殿下・清水西・本郷地区、越前町朝日地区で被害が発生しました。

 この短時間での降水のため、避難情報の発令は非常に難しい状況で、高齢者等避難などは出されていましたが、その段階での避難行動は危険な状況だったと推測できます。もう1時間強い雨が続いたらと考えると怖いですね。最も警戒すべき降雨パターンだと思います。

 

下の写真は7月30日に、調査に入った時のもです。また、越前町災害ボランティアセンター(上段中央)も含んでいます


平年より9日早い梅雨明けとのことです

この「平年」ってなあに?

「今年の夏の気温は平年並み」とか「平年より高いでしょう」とか言いますよね。この「平年値」は10年ごと(西暦の末数が1の年)に、西暦末数1の年から+29年の30年間のデータ平均値が「平年値」として更新されます。

そう今年2021年は、平年値の更新の年なのです。1991年~2020年まで(過去30年分)の観測値の平均が、これから10年間「平均値」として使用されます。なので昨年の平均値は1981年から2010年までの平均値となります。昨年は「気温は平年より高いでしょう」と言っていたのに、今年は「平年並みでしょう」だったとしても、「去年より気温が低い」という予報ではない場合があります。注意してください。


またもや7月豪雨

 

 静岡県熱海市を襲った豪雨災害。被害に遭われた方のご冥福をお祈りするとともに、いまだ安否がわからない方のご無事をお祈りいたします。また、被災された方々が、一刻も早く安心して生活が送れる日が早く訪れることを心よりお祈り申し上げます。

 

 今回の土砂災害の主因は当然『降雨』ですが、どうもはっきりしない状況です。土砂災害の場合、延べ雨量が150mm~200㎜を超えると発生確率が高くなり、土砂災害警戒情報が発令されます。ただ、降雨が多ければ必ず土砂災害が発生するわけではありません。一定の延べ雨量があり、そこへ引き金となる非常に強い雨(50mm/h以上)が降って発災するケースがほとんどです。

 しかし、今回の熱海市の雨量データを見ると、発災時に延べ雨量が300mmとなっていましたが、引き金となる強い雨は降ってはおらず、原因が他にもあると考えた方が合理的なような気がします。今後の調査結果待ちですね。


『なんだかな~』って気分です

 

 新型コロナ感染対策として多くの自治体が、避難所のための段ボールベッドなどの備蓄を実施しているとのことでした。備えること自体は歓迎します。素晴らしいことです。購入のための財源は、国から交付される新型コロナ感染対策のための臨時交付金です。自治体は財源難で、自力ではなかなか購入する財源の確保は難しいとのことで、今回の臨時交付金が活用されたのです。

■しかし・・・

 昨年、内閣府防災担当から「災害救助法の概要」というものが全国自治体へ解説がされました。災害救助法は、ザックリいうと、どうやって被災者を助けるのか、費用はどうするのかが決められている法律です。この救助法が適用されると、殆どの救助に必要な費用は国から支出されるようになっています。その中に、避難所の支援についても記載されており、救助法の適用になる購入できる物に「段ボールベッド」も明記されています。そうなると、事前に備える(購入する)場合は、自治体の予算が必要になるが、発災した後ならば、国の予算で購入できるのです。

だとすると・・・・って考えてしまうのは下種の勘繰りでしょうか。 まあ、備えが進んだのは素晴らしいですね。


鹿児島・熊本に大雨特別警報

明日にならなければ被害の全容は見えてこないでしょう。人的被害が出ないことを祈るしかありません。どうか命を守る行動をとってください。午前11時の国交省の記者会見で、川内川上流のダムが防災操作(緊急放流)に入るとの報道もされています。逃げることは恥ずかしいことではありません。命を守ることです。

 

なぜ梅雨明け前は豪雨になるのか?

天気図を見ると、週明けには梅雨前線は太平洋高気圧に押し消され、日本は全域で梅雨明けとなりそうです。しかし、梅雨明けの直前に豪雨災害となることが多いのも事実です。平成16年の福井豪雨災害時も、7月18日早朝にかけて豪雨となり、午後には晴れ間が広がっていました。翌日からは晴天猛暑となり梅雨明けでした。昨年の九州南部豪雨も梅雨明け直前でした。梅雨前線による豪雨災害の特徴かもしれませんね。