避難者と被災者

今朝の新聞に、「西日本豪雨災害での避難者が4581人」と書かれていた。避難所にいる人数を指しているのだろう。しかし、この書き方をされると、「被災して大変な生活を余儀なくされている方が4581人なのか」と誤解されはしないか。全住宅の壊・半壊が約3400棟、床上浸水が約15000棟、一世帯当たりの平均人数で換算すると、約4万人が大きな被害を受けたことになる。その人たちは無事だった2階で生活したり、倉庫や車庫で生活したり、遠くの親せきや友人宅へ逃れたりして生活している。いわゆる『被災生活』だ。

私たちが目を向けるべきは4581人だけではなく、被災後大変な苦労を強いられている被災生活者である4万近い人たちだ。

共同募金会の方と電話で話したら、「水害は募金が集まらないんですよ。地震はあつまるのに」と困っておられた。あれだけの被害でも、水害土砂災害の場合だと、社会的な扱いまでもが軽く見られてしまうのだろうか。

 

話を戻すが、避難者・避難生活・避難所などへの対応も取り組みとして大切だが、被災生活を視野に支援は考えなければならない。そうではないのか。